情報に埋もれ気味。
昔から、“いろんな引き出しがある人”になりたいと思っていたのですが、最近、このままでは自分は単なる“いろんな情報を雑誌で読んで知ってる人”になってしまうと感じました。
最初は、“教養面でも幅広い分野のことを話せる人になりたいな”、という思いから、少しでも興味がある分野のカルチャー雑誌を読んだり、そこで紹介されている入門書を読んでみたり。
カルチャー系の雑誌で初めて熱心に読んだのは『BRUTUS』で、『BRUTUS』をきっかけに、建築や、アート、映画に、旅行や器、北欧文化、デザイン、食べ物などほんとにたくさんのことに興味を持ち、もっといろいろ知りたい・センスを磨きたいという思いが強くなりました。
それ自体は決して悪いことではない、というかむしろいいことだと思うけれど、だんだん、チェックする分野や雑誌が増えすぎて、最近はきりがないなと感じてます。本屋にいると楽しいけど、なぜか若干の義務感まで感じるこのごろです。
“あー、「PEN」で海外建築家の自邸特集やってる、チェックしなきゃ。”
“「CASA BRUTUS」のイサムノグチ別冊一応ほしいな”
“「CREA」デザイナーズホテル特集だ、どうしよう買おうかな”etc・・・
たとえば、海外旅行に行ったときはガイドに載ってる有名な美術館に行くし、日本でも話題の美術展などにたまに行くのですが、元々美術センスないし、いまいちよくわからないのです。だから感想もとくに浮かばないし、そんなに感じるものもない。だから、とりあえずガイドに出てる有名な作品をちゃちゃっとチェックして終わり、みたいになってしまいます。
単に知識として知ってるだけ。感想は特になし。
これじゃあ、意味がないし、元々目指していた“いろんな引き出しがある人”に近づいていないですね。何かを知ってるだけじゃ意味がなくて、実際に経験して何かを感じなければ、それは自分の中の引き出しにはなりませんね。
少し自分の興味の対象を整理して、“こういう事も知っておいたほうがいいかも”とか“なんかチェックしておいた方がいいかも”という理由で興味を持ってることは切り捨てて、本当に興味があって大好きなもの、心から知りたいもの以外には、あまり時間をかけないようにしようかなと思ってます。
一つの分野を掘り下げて、そこからいろんなことを感じる方が楽しいし、心も豊かになりそうです。
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